Reading Circle vol.11 レポート In praise of Dancing: ダンスを讃えて
第11回のリーディング・サークルのテーマは、「ダンスを通じた自己の探求と人生の意味の発見」。
1968年を中心に世界で巻き起こった自由とアイデンティティのための運動を経て、現代を生きる私達は、自由は手にしたものの、めまぐるしい変化に晒されながら、どう自分らしく生きるかという課題に日々向き合っています。知らず知らずのうちに孤独を抱え、自然から切り離され、見えない不安と闘っています。
そんなときにとても大切な概念が、Nourahさんがよくレッスンで語られ、グループダンスを作るときに意識する「踊ることによってOneness=ワンネス、一つになる、繋がる」ということ。今回読んだ「In praise of Dancing: ダンスを讃えて」の章に、そのことをとてもイメージしやすく表現したくだりがあったので、ご紹介します。
「ダンスすることによって、人々は自らの中に存在する美や力を発見します。そして、ダンスするという自然なエクスタシーを通じて、人々は、より高位にある力に身を委ねられるようになります。その力は人々に、unite(統合、一つになること)とはどういうものかを想像させ、生命が包括的なものであることを気付かせるのです。
ダンサー達は自らの動きによって、宇宙の動きの中に心地よく横たわるようになります。同時に、彼女達自身の動きは、星々や花々、生まれたばかりの赤ちゃんの動きの中に反映されていきます。人生における重荷や内なる混乱は、ダンスによって高揚している瞬間には静止します。この瞬間たちまち、世界は芸術作品となり、統合された王国となるのです」。
読み終わったとき、その日参加した方々が口々に語ったのは、「なぜ自分がベリーダンスをするようになったかが分かった気がする」という言葉でした。
自分でも気付かないうちに、私達は生きることに疲れています。そして何とか自分らしく生きたい、自分のことをもっと知りたい、自信をつけたいと、様々なものに挑戦します。ときには失望することもあるかもしれません。それでも何かしっくり来るものを探し続けて来た結果、こうしてベリーダンスに辿り着いたのかもしれない・・・。
これまで、それぞれ異なる人生を歩んで来た年齢も様々な女性達が、自分の内なる声に耳を傾けて歩んで来た結果、今ここに辿り着いたのだという、魔法のような、でも深い安心感に包まれたのでした。
次回のリーディング・サークルは12/18(日)13時から。途中から参加される方々もいらっしゃいますので、ぜひ気軽に、深い気付きの空間でご一緒しましょう!
Reading Circle vol.11 2016.11.20 後記Zelal
更新日:2016.11.28 Monday