〜 Hina ヒナ 〜

ハワイとポリネシアの月の女神。”多産の神”とも言われています。
森羅万象を司る四大神(クー、カネ、カナロア、ロノ)と並ぶ高位の神。クー(森・山の神、戦の神)の妻でもあり、根源的な宇宙の創生に関わりがある女神です。
また、半神半人であるマウイの母でもあります。

ペレや雪の女王ポリアフといった自然を表す個性の強い女神たちはたびたびフラの中にも登場し人々に愛されてますが、ヒナはなかなか表に出てきません。
ペレやポリアフはハワイの自然を体現している一方、ヒナは月や海底といったハワイができる以前の根源的な世界に属しています。
そのため、創生神話には必ず登場する女神なのです。

ヒナに関する神話がたくさん残されていますが、その中の１つをご紹介いたします。

▼ヒナと月の神話▼

とおい昔のこと‥‥‥
ヒナがまだ地上に住んでいた頃、ヒナにはアイカナカという夫がいました。しかし、夫の横柄さに耐えられず、逃げ出したいと思う日々を過ごしていました。
ある日、「虹をつたって太陽にお逃げなさい」と天から声が聞こえ、ヒナの足元に虹が現れました。虹を渡り太陽に向かおうと試みますが、あまりの熱さに断念してしまいます。
その夜、家に帰るとアイカナカからすごい剣幕で怒鳴られ、再度、家を出ることを決意します。
タパの道具を持ち、家を飛び出したヒナの足元に今度は月虹(Moonbow)が現れました。その月虹を登って月へと渡り幸せに暮らしたと言われています。
月に移り住みタパ布を作ったことから、「タパ作りの女神」とも言われています。
今でも、月にたなびく雲を見るとハワイの人は「あれはヒナが作ったタパ布だ」と噂をしているとか。。

▼ヒナからのメッセージ▼

【Freedom】
ヒナは、私たちに「束縛から解き放たれ、自由になる権利がある」と教えてくれています。
美しい女性や良妻賢母の象徴とされるヒナ。
「本当の考えや感情を愛と共に自由に表現するように」と導いてくれています。
どのような状況であっても、安らぎと幸せを感じることを自分に許し、人生の本当の目的・望みに向かっていけるよう、月から見守ってくれていることでしょう。。。

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ヒナのように自分自身を解放し、優しく、切なく、そして観てくださる皆さまの心に癒しを与えられるようなヒナを表現したいと思います。