Reading Circle vol.18-読書会レポート-
Reading Circle vol.18 on June 4 @ Ruhani Bellydance Arts💝
ベリーダンスの歴史を描いた「Grandmother’s Secrets」を読むリーディングサークル。
6/4(日)に第18回目が行われました。
今回のテーマは「風の中の蛇」。蛇(serpent)は古くから、生命のエネルギーを象徴する存在として
知られています。身体の中心であるお腹(belly)から、まるで風車のように腕を伸ばしながら(snake arms)、
あるいは無限の輪を描きながら(figure eight)踊っていくことで、生命のエネルギーを解き放っていく・・・。
それがベリーダンスのムーヴメントの根源的な意味であるということが、美しい表現で綴られていきます。
「身体の中心であるお腹から、腕は空へと伸び、両足はしっかり大地に触れています。
貴女は空と大地の両方の子供であり、貴女の存在を通して生命は映し出されます。
踊りなさい、妹よ、踊りなさい。踊ることによって生命は目覚めるのです。
・・・腕を伸ばすと無防備になってしまうのではと恐れないようにしましょう。
なぜなら、貴女の腰は大地の中心に常に根ざしていて、自分の源は自身の中にあるのですから。
最も遠い地点は常に、最も深い内面の表現の中にあるのです」。
手についても、とても含蓄に富んだ説明がなされていました。手首のサークル(wrist circle)について。
「この動きは、与えることと受け取ることを表しています。受け取ることは与えることの源であり、
両者は関係し合っています。誰もこの循環から外れることはなく、皆、終わりなき物語の中で繋がっています」。
普段何気なく動かしている自分の身体の一つ一つに、昔の女性達はどんな意味や思いを託して踊っていたのか・・。
想像力をかきたてられる読み解きの数々。ほかにも、頭の上に両手を重ねるいわゆる”女神のポーズ”が
「統合と均衡」を意味し、女性を庇護するテントの役割を果たすことや、感覚神経の集まる手を厳しい気候から
保護するために、東洋では古くからヘナを手に塗る習慣があることなどが描かれ、ベリーダンスが女性に
さまざまな知恵と勇気を授けるダンスであることが、語られていきます。
そしてこの章の最後には、こんな意味深なくだりが。
「私達は人生の大半を眠った状態で過ごしていると言われます。目は覚めているのですが覚醒はしておらず、
自分自身に気付いていません」。
覚醒するためのちょっとしたエクササイズが紹介され、皆で試しながら、自分を観察し理解することの
大切さについて、思い思いに語り合いました。語り合ううちに、ベリーダンスを踊るということは、
異文化を理解し敬意を払いながらその美しさを享受するだけでなく、まだ見ぬ自分自身に出会う旅でもあるのだ、
ということに思い至りました。そして、その奥深い魅力をともに探索する仲間がいることに、
改めて感謝の気持ちを強くしたのでした。
次回のリーディングサークルは7月9日(日)13時から。満月の夜に向けてエネルギーが満ちるとき、
この本がまたどんな旅に私達を誘ってくれるのか、とても楽しみです。次回のテーマは「胸」と「肩」です。
お楽しみに!
Reported by Zelal
更新日:2017.07.04 Tuesday