Reading Circle vol.17-読書会レポート-
💝Reading Circle vol.17 on May 14 @ Ruhani Bellydance Arts💝
ベリーダンスの歴史を描いた「Grandmother’s Secrets」を読むリーディングサークル。5/14(日)に第17回目が行われました。
今回のテーマは「香りのマカーム」。
以前スタジオでこの項目に絞ってワークショップが開催されたことがあり、その際に専門家の方が本の記述に従い、アンバーやバラ、白檀などさまざまな香料を調合して、6つの香りを作ってくださいました。その香りを一つ一つ楽しみながら、じっくり読み進めました。
その内容は、「イスラム神秘主義」、つまり「スーフィズム」において、人が神と一体となる修行の過程で、香りが非常に重要な役割を果たすというもの。
スーフィーの修行の道には「6つのステージ(マカーム)」があり、それぞれのマカームには、次に進むためのふさわしい香りがあって、求道者が道を歩むのを助けるのだといいます。
第一のマカームは「Maqam an-Nafs: The Station of Egotism」。多くの人が一生をこの第一ステージで終えてしまうといい、そのためか、第一ステージでは調合された香料の種類が多く、華やかで幻惑されそうな香り。とても意味深です。
第二、第三と進むにつれ、人のエゴは溶解し、一歩一歩神に近づいていきます。そして最後の第6ステージでは、香りも驚くような変化を遂げていきます。
人の魂の救済の過程で香りが果たす役割を学び、皆でいろいろディスカッションや経験をシェアした後、この章の最後に書かれているダンスへの応用をやってみました。
ダンスはその人の長い人生を凝縮したもの。一人一人、自分の歩んで来た道、これから向かう世界、そしていつかは訪れる肉体的な死を想像しながら、目を閉じ心を解放して踊りました。
香りとダンスの世界。そのあまりに深遠で、官能的な世界を、これからもっと楽しんでいきたい思います。
今回の「香りのマカーム」については、別のスタジオのお友達からも反響が多く、嬉しい驚きでした。考えてみれば、仏教でもお香はとても大切な存在。東洋と中東の文化のつながりを感じた読書会でした。
次回第18回は、6月4日(日)13時から。Snake armsなどベリーダンスのさまざまな動きに託された、深く美しい意味を紐解いていきます。今度は比較的読みやすい内容ですので、初めての方もどうぞお気軽にご参加下さいね♬
by Zelal
photo:スタジオに咲いたジャスミン、バラはスタジオメンバーErucaさんの庭に咲く野生のバラ。6つのボトルは調合されたオイル hand made by pepe石垣
更新日:2017.05.31 Wednesday