Goddess Festival に向けて 〜女神からのインスピレーション〜
7/8(日)Goddess Festivalに向けて、それぞれが選んだ女神から受け取ったインスピレーションをシェアしてまいります。
こちらのページは、内容を随時更新してまいります。(順不同)
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【Bagalamukhi/バガラームキー・ジャヤンティー by Latte】
3つの目(サードアイ)を持った、智慧と戦いのインドの女神。
バガラームキーのバガラは、”馬勒/バロク” という、馬の口の前歯と奥歯の間にある隙間に棒をとおして、手綱をつけるための “馬具” のこと、そして、ムキーは “顔” を意味します。
一方の手で 敵の舌を掴んでしっかりとらえ、もう一方の手で敵を突き刺す、あるいは魔物・間違った信念・勘違い・状況などを、手に持ったコンボウで打ち砕き、それらを支配する 力ある女神です。
また、星のめぐりによって、強い攻撃性を司る火星の悪影響を、行動力や情熱、リーダーシップなどという良い力へ流れを転じたいとき、インドではバガラームキー女神へ礼拝することを勧められるそうです。
●私のバガラームキーのイメージ●
こうして考察したことを記したり、とても凛々しい姿で描かれた様子を見ていくと、強さを感じさせるバガラームキーですが、
第6チャクラで言う サードアイがもたらす、高い位の女神の力を私はイメージしています。
内に隠した陰事や、悪鬼らの野心をまんまと見透かすという、高貴なお姿。
カンタンには取り乱すまい。
智慧を働かせ、静観に穏便に済ます。
真の品格、不動のフェミニンパワー。
思えば2016年、インドの女神 “Apsaras” を踊ったときに、この “フェミニンパワー” というキーワードが生まれたのですが、実は今回のバガラームキーの考察を書きはじめた時はスッカリ忘れていたのに、無意識のうちに今年も口から出ておりましたが、本能的に好みなのでしょう。。
バガラームキーのシンボルイメージ 月や火星
●バガラームキーの装い●
女神カーリーの黒に対し、バガラームキーは、あえて正反対の危険色の黄色を選んだことから、黄色い女神と呼ばれ、黄色の衣服、宝石と月の王冠を身につけています。
そして、白や山吹色のチャンパカの花※ (日本では 金香木/キンコウボクと呼ばれるモクレン科の植物で、エキゾチックでフローラルな甘い香り) をまとっています。
インドの神様にはそれぞれお好みの色があって、たとえばガネーシャは黄色や赤を好んだそうですよ。
※チャンパカの花について
インドネシアでは娘が産まれると「色は目立たなくても うっとりとした香りを放つチャンパカの花のように育ってほしい。」というような願いを込められるほど、魅力的な花として大切に扱われている花です。
またチャンパカは、愛と豊穣の美しい女神 “ラクシュミー” の化身ともされ、神聖な植物として 寺院で育てられたり、捧げものとして儀式で使われています。
これらのイメージやモチーフを参考にしながら、どんなインスピレーションが湧いてくるのか、ワクワクしながら踊らせていただきます♡
【Rhiannon/リーアノン by Noilly】
ウェールズ神話 月と馬の女神
色々な姿に変身することが得意なリーアノンは、動物や鳥、ときには歌の調べとなってあなたの元へ現れます。
生きる喜びを目覚めさせるために。
【Abundantia/アバンダンティア by Cicek】
ローマ神話の豊かさの女神。
眠っている人の枕元に金貨や穀物を置いていきます。
イメージカラーは金貨の色、ゴールド。
かつて古代ローマのコインの裏側はアバンダンティアが彫られていました。 ( 写真の右のコイン) 金貨のあふれる程つまった「豊穣の角(もしくは豊穣の壺)」を持ち、金貨を振りまき、彼女の歩いたあとには金貨の道ができる程。
登場する時は 鈴やジルのような音がするそうです。(大量の金貨が鳴る音では?と 思いましたが事実はわかりませんでした)
とても純粋で優しく辛抱強く、お金だけでなく 成功、 繁栄、 幸運など 彼女に願えば 惜しみなく与えてくれます。
豊かさの化身なので、感情的にも満ち 溢れて 喜びとともに振りまいているのだと想像しています。
皆様にアバンダンティアの祝福が降り注がれますように♪お金や豊かさをイメージして振りまきます。
音楽は大好きなシルクドソレイユから選びました。
【Aphrodite/アフロディーテ by Zelal】
ギリシャ神話の愛と美の女神
アフロディーテというと、ボッティチェリの名画「ヴィーナス誕生」が有名ですね。「若くて美しい女性」という固定したイメージがあるので、実は私はこれまで、アフロディーテにほとんど興味を持てませんでした。でも調べてみると、いろいろな顔を持つことが分かってきました。
全能の神ゼウスの娘であるアフロディーテ。火と鍛冶の神で醜い男だった神ヘファイストスと結婚したかと思えば、数々の若い美男子とも恋に落ち、頼まれて代理母にもなり…。”理想的な聖女”というイメージは裏切られ、案外骨太でおおらかなところに興味を惹かれました。
無意識のうちに誰もが持っている偏見や先入観、差別意識は、Implicit biasといいます。
「ヴィーナス誕生」、「天地創造」などの名画は、必ずといっていいほど若い白人男女をモデルとしているため、これが無意識のうちに刷り込み(bias)となっているという研究があります。実際にアメリカ等では、多くのアーティストたちが名画の風刺画を描いて、無意識の偏見について問題提起をしています。
神話の世界は、当然ながら、誰も実際に見たことはありません。芸術家たちは、それぞれに生きた時代の影響を受けながら、神々に意味を持たせ、その姿を描いてきました。確かなものがないからこそ、そこには”表現の余白”が残されているとも言えるでしょう。
私も、このあまりに有名な女神を借りて、人間の意外性や面白さ、美の多様性を自分なりに表現してみたいなと思います。
【木花咲耶姫/コノハナサクヤヒメ by Hikaru】
彼女の名前は、木の花(桜の花とされる)が咲くように美しい女性の意味とされています。
桜が咲いて散るように、儚く美しいイメージがありますが、身の潔白を晴らすために火を放った産屋の中で出産をするという苛烈な一面も持っており、ただ美しいだけではなく、力強く自己を表現する創造のエネルギーを持った女神です。
また、神様カードの木花咲耶姫からのメッセージでは、最高のパワーは自然体の自分自身から生まれると伝えられています。
「桜は自らを飾ろうとしているわけではなく、ただ時が来れば桜の花を咲かせます。他の花を咲かせようとはしません。ありのままの自分の美を受け取り、愛しましょう」
ありのままの自分を受け入れて愛する、という事は何年も前から自分のテーマになっています。
女神ショーを通して、周りからどう思われるか気にして良い子でいようとする自分を手放し、生きている喜びを感じながら踊りたいと思います。
最後に桜について 儚い印象を持たれる事が多いと思いますが、「儚い」という言葉に関して、創造神秘学研究家・文筆家である岡崎直子さんという方が書かれた文章がとても印象的だったのでシェアさせていただきます。
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「儚くて美しい」って、いろんな意味で誤解されていると思うのです。
散り際の潔さや、華奢さ、繊細さが美しく際立つのは、驚くべき強靭さがその奥で支えているからです。
「儚さ」を成立させるために、どれほどの意志と、決意と、忍耐と、日々の鍛錬が隠されていることか。
私は、「儚くて美しい」という感覚を、例えば現実の10代の美少女に感じたことは一度もありません。(フィクションの中には出てきますが)それよりも、職人が精魂込めて作り上げた最高級のガラス細工に、あるいは、硬い幹の樹皮を破って咲く薄桃色の花に、「ほんのひとときで壊れて去っていくもののために、どれほどの魂を込めることができるのか」ということに、「儚くて美しい」を感じます。
そこに堂々たる意志と命が入っていないものは、脆く、弱いだけであって、儚いとは思いません。
「儚い」って惜しむ気持ちですよね。
咲くためにかけたすべての時間の記憶がそこに宿っているからこその。
だから、実年齢はどうあれ、成熟した精神にしか生み出せない最高峰の贅沢が「儚さ」だ思っています。
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成熟した精神にはまだまだ遠いですが、木花咲耶姫と共に踊る一瞬に魂を込めていきたいと思います。
【瀬織津姫/セオリツヒメ by Miki KN】
あるご縁で出会った「レムリアの子守唄」という物語があり、その物語に出てくる 「レムリアの子守唄」 という詩に合わせて制作された音楽で踊らせていただくことにいたしました。
その物語は、著者の方が「瀬織津姫と交信しながら織り上げた」ものだそうです。
以下は、本文からの抜粋です。
「瀬織津姫は大祓詞に登場する神ですが、縄文の女神ともいわれています。また、レムリアは”すべてはひとつ”であり、宇宙や自然のエネルギーと調和していた太古の文明で、その叡智を縄文人が受け継いでいる、といわれています。」
ある解説では、瀬織津姫は、穢れ(気枯れ)―本来神性をもち完璧なる存在の人間が、自己否定などにより気が鬱滞し、その神性を顕しづらくなった状態―を清める神、という説明があります。
そしてこの詩は、物語の中で、神々(レインボーエロヒム)が地球創造する過程で響いてくる「潮騒の音、地球太古の慈愛と叡智の子守唄」です。
いまここに 降り立ち神の息吹
潮騒の子守唄が 愛で包むよ
いとしいわが子よ
宇宙の愛の揺りかごに
どこまでも響くよ
星空のダモーレ
いまここに 流れし命の水よ
慈愛の光を放って
折り合いとけあう 至福の波音
レムリアの子守唄
光と水の宇宙の源で
輝ける無限のいのちを
共鳴しながら生みだし続ける
自由と愛と和を願い 祈りは満ちるよ
星ぼしを抱いて
とこしえに 涌き出る叡智の泉
創造の喜びの中で
全てを包んで 光を放つよ
レムリアの子守唄
私はこの物語、詩、音楽にとても癒されたので、踊りでも表現してみたいと思いました。世界中の全ての人々が、内なる神性、命そのものを輝かせ、平和で幸せでありますように。
【Eurynome /エウリュノメー by Ayako N】
世界の始まりの頃、万物の女神 Eurynomeは
混沌(カオス)の中で目を覚まします。
しかし、彼女の足を休ませてくれる足がかりは何もありません。
彼女はカオスの両端をつかみ、空と海を分け、波の上でただ一人、世界を創造する踊りを踊りました。
ギリシア北部の土着民、ペラスゴイ人の創造神話は、Eurynomeと呼ばれる万物の女神の描写から始まります。
この名前は、月のように「広く彷徨う」ことを意味しています。
今回どの女神を表現しようかと考えていたとき、何となくこの神話に惹かれてEurynomeを選びました。
波の上で踊っていた彼女は、自分が巻き起こした風からオフィオンという蛇を創ります。
恍惚として踊る彼女にオフィオンが巻きつくと、ほどなくして彼女は鳩に姿を変え、海の上に宇宙卵を産み落とします。
そして、彼女がオフィオンに命じて卵に7回絡みつかせると、卵は孵って2つに割れ、彼女の子供たちである世界のすべてー太陽、月、惑星、星、そして川や山々、あらゆる生き物たちを含む大地が流れ出てきます。
EurynomeのメッセージはEcstasy(恍惚)です。
私たちがEcstasyの心で踊ると決めると、人生のあらゆる出来事はダンスを向上させる機会となり、あなたを変えるでしょうと伝えています。
同時に、深く感じて心に耳を傾け、過去の傷を癒すことで心がオープンになり、Ecstasyのための余白ができるというメッセージもあります。また、Creation(創造)を表すともされており、私たちが何かを生み出す過程にある時は全て奇跡が起きている時だとしています。
しかし、その過程は産みの苦しみという言葉通り激しく苦しいものでもあり、深い呼吸を忘れないで自分自身を喜びで満たすように伝えています。
Eurynomeを調べていく中で視覚的なイメージとはほとんど出会いませんでしたが、これはイメージを隠すことによってインスピレーションの余白を作り、自分自身で彼女を見つけるためであるとされているようです。
深く感じることを大切に、空気のような軽さ、新しい可能性をイメージしながら表現できたらと思います。
一人一人の内側の光が尊重され、それぞれが創造の道を歩める世界でありますように
願いを込めて。
【Rumina/ルミナ by Rumina】
ローマ神話の子供に乳を飲ませる母を守護する女神。
ローマの建設者と伝えられている双子の兄弟ロームルスとレムスは牝狼に育てられ、ルミナの聖所附近にあるイチジクの樹下で授乳された。
ルミナという保育園が実在する。私自身も生命を産み出す母親を尊敬し、子供たちを助ける存在でありたい。
非常に豊かなお産を体験した女性は、お産の前と後では人が違うのではないかと思うくらいに変革をとげます。
「宇宙との一体感を感じた」
「自分の境界線がないようだった」
しっかり自分のからだの変革に向き合った、という気持ちが残れば、そこに核のようなものができてきます。
産んでも産まなくても「お産」と向き合う、「生まれる」ということに向き合うということは、私たちがどのように生きていくのかということと直接の関わりがあることだと思います。
三砂ちずる『オニババ化する女たち〜女性の身体性を取り戻す〜』より
授乳は母親の栄養と免疫物質を受け渡すだけでなく、赤ちゃんにとって心のよりどころ。
自分の役割として次の世代に手渡していくものと向き合い、女性のからだの神秘や生命の尊さを伝えたい。
子宮から生まれ、世継ぎをして、子宮へと還っていく。
【月読命/ツクヨミ by Maeve】
日本神道の”月読命” ツクヨミを踊ります。
過去にダンサーネームにしてみたかった経緯の私にとって大切な女神です。
当初は正統派の美しい月の女神のイメージでしたが、今回、なぜか真っ先に決めた曲も衣装もちょっと違った感じ?なものでした。
日本神道の三貴神といわれ、伊邪那岐命イザナギの右目から生まれ、暴れん坊の素戔嗚尊スサノオノミコトを兄神にもち、天照大御神の対極の女神とされるにも関わらず、殆ど文献がなく、秘密のベールに包まれた方でした。
マニアックなところを色々と調べて紐解いてみると…
悪霊が跋扈する夜の霊域をプロテクターする役目の方、結界護持、邪霊退散、神域を護る、夜の闇の世界を統べる女神です。
また、夜は宴の時間でもあるので食欲の神様でもあり、夜といえば夫婦の睦み事、そちらの守護神でもあります。
そして、以外なことに、かなりユーモアのセンスもあるような、兄神に似てちょっと荒々しい破天荒な女神様らしいのです。
太古、太陽信仰が色濃い日本でしたが、もっと遥か以前には、月の信仰が盛んであり、私達は太陰暦、月の暦に従って生活をしていました。
月齢を読む、という意味の”月読命”
妊娠や出産を含め様々に司る、
月のサイクルは私達の命のリズム。
またMaeveという名前も月のサイクルと関わりの深い名前です。
今回は、オープニングに踊ります。
女神のセレブレーションの開幕を祝い、聖域になるよう清め祓うつもりで踊らせていただきます。
【Mars/マーズ by Noriko.S】
Goddess of Mars『ありもしないたくさんの嘘を教え込まれて大人になった少女たち。
それを信じているフリをしなければ社会に受け入られないから、本当の思い、本当の自分を、こなれ服の下にしっかりとしまい込んで、しきたりどおり、朝昼晩の「いいね」母親には粗雑に扱われ、父親は無関心を貫き通すだけ。
想像の世界に逃げ込もうとしても、映画のストーリーはあまりにもありきたり。
「世界を良くする」社会運動に情熱を見出せば、そこはただジョン・レノンを気取った理想家の集まりだったし、「権力の監視者」を自負するマスメディアは、政治家の腐敗やスキャンダルを声高に批判して金儲けに勤しむだけ。
「ほら、見てください!あのアメフト部の選手の暴力を!監督の横暴を!」
そんな日々の中、とうとう地球の「空気」に押しつぶされそうになったある少女がふと星空を見上げると、虹色満月の左手にひときわ輝く赤い星。言いようのない強烈な磁力と抗しがたいまでの真紅の魅惑。
少女は思わずその赤い星に両手を差し伸べ、
これまで隠し通してきた本心「嘘からの自由」を請い願いました。
虚実を支配する女神からの解放を懇願したのです。
「本当の私を生きたい。私の生命そのものを!」でもそれは声にはならず、彼女の口から溢れた言葉はただこれだけ。
「火星に生き物はいるのかしら?」』
エドガー・ライス・バローズ(ターザンの原作者でもある)が1912年に発表した小説「火星のプリンセス」では、寿命が千年もあり、好戦的だが気高さも併せ持つ赤色人の美男美女たちが登場します。
火星の赤色人たちは、地球には存在しない素晴らしい色彩を持つ無数の宝石によって隙間なく装飾された宮殿に住み、豪奢な飾りを施した甲冑で身を包んでいます。(詳細はテイラー・キッチュ主演のディズニー映画「ジョン・カーター」で。)
その続編で赤色人たちに全能の女神と讃えられ、直接見ることが許されないほど神々しいという「火星の女神イサス」が登場するのですが、実はこの女神は美女の肉を食べて命を永らえているただの醜怪な老婆。
古い文明の生き残りである老婆は「全能の女神」という迷信を周りに信じ込ませ、赤色人たちから富や労働力、さらには生命までも提供させていたのです。
しかし当の赤色人達は長年にわたって信仰の対象としてきた「迷信」を捨て去ることができず、むしろ真実を明らかにする人間を忌み嫌い、罪人として扱うのです。
私たちも火星の赤色人と同じように、ありもしないたくさんの嘘を教え込まれ、それを無批判に信じるように教育されてきました。
「地球は宇宙で唯一の水のある星です」
「水は限りある資源です」
今では水素は宇宙に最もありふれた元素の一つであり、様々な星に水があることがわかってきています。もちろん月にも火星にも。
そして火星に生命が存在することだって、もう私たちには分かっています。たとえ火星に女神はいなかったとしても。
【Mawu/マウ by Romi】
西アフリカのダホメ神話の月の女神。さまた双子でパートナーの太陽の神Lizaと共に全ての生命を生み出し母なる地球を守る女神でもある。
Mawuは「Mawu Liza」と1つに呼ばれることもあるそうです。これは女神・男神、陰陽2つの異なる性質が補完関係にあり、「wholeness」完全なるものなるということ意味しています。
神話の中では月と太陽が重なる日食の日には二人が愛を交わしているというステキな話も。なんとロマンチックな!
そして二人は14人の子供を産み、それぞれに世界の一部を分配しました。またその子神も同じように自分たちの子供に分配したため、細かい事柄にまでそれを司る神がいるようになり、自然の調和ある世界になったということです。
双子のLizaとMawu、陰と陽、もとは1つであった2つの愛を合わせてはじめて世界は癒され循環していくということでしょうか。
命やすべての存在は、肉体と霊魂、心と体、直感と思考というように異質な2つが分離していくのではなく、相互に繋がりあって絶妙なバランスのなかで生かされています。
女性のなかにも男性性は眠っています。優しく母性あふれるところばかりでなく、荒々しく戦い、行動的な部分も本当はあるはず。
どちらかに偏ることなく、どの性質の自分も認め愛することで「wholeness」に近づく調和を手にすることができるのかもしれません。
Mawuのシンボルである月。
女性の体のサイクルや生命の起源である母なる海の潮の満ち引きにも関係している月。
そんな月をモチーフにMawu(そしてLizaにも)思いを馳せて踊ります。
【櫛名田比売/クシナダヒメ by Yuri】
◆神話
天照大御神が治める高天の原で大暴れした素盞嗚尊は、両手足の爪と髭を切られ、追放されます。爪や髭を切ることはパワーを削ぐ呪術的な行為のため、弱った状態での追放でした。
素盞嗚尊は地上に降り彷徨い歩いた後、ヤマタノオロチの生贄になろうとしていた櫛名田比売を助け、妻としました。
ヤマタノオロチは、8本の首を持つ大蛇で、素盞嗚尊は8個の酒舟を用意させてこれを酔わせ、眠りこけたところを十握の剣で斬りつけたのでした。その間、素盞嗚尊は櫛名田比売を櫛に変え、髪に刺していました。
◆神話から思うことー愛され守られること、エンパワーメント
奇稲田姫、櫛名田比売は、美しい稲田を表した姫とも、水神に仕える巫女に関係していたとも言われています。
古事記に出てくるのはホンのちょっとで、素盞嗚尊に助けられる受動的な存在として描かれています。
ヤマタノオロチと闘う間、櫛に姿を姿を変えられたのは、守るため、もしくは呪術的な意味合いの2説がありますが、私は両方なのかなと思います。
稲妻が落ちてそのエネルギーで稲穂が豊かに実るという考えがあったので、水神に関係する美しい稲田の姫には、天上のエネルギーを受けて変換する力があり、弱っていた素盞嗚尊に力を与え、守られながらも一緒に戦ったのではないかと・・。
愛され、守られながら相手をエンパワーしていく・・そんなメッセージをこの神話から感じます。
優しいエネルギーの循環を感じながら踊りたいな・・と思います。
エンパワーメントそのもののRuuRuuさんの帽子を付けて、透明で美しいCrystal NadaのPrasadで踊ります。
【螢姫/ホタルヒメ by Muse】
夢のように美しく瞬くホタルたち。
魂の輝きを命の限り放ちながら、私たちを幻想的な光の領域へと優しく誘ってゆく。
それは一人一人の輝きがこの世界をつくりこの星を癒すのだと教えてくれているよう・・・
今回の楽曲は実際に群生する蛍を目にした時につくられたMark Akixaさんの“光の精霊たち”
私も実際にその場所を訪れ、その時に出会った美しい蛍たちに想いを馳せながら・・・ホタルの輝くいのちは短く、儚い恋の炎を燃やすよう。
今回は、恋人たちを守護する螢姫の淡い輝きと甘い恋の物語を踊らせて頂きます。今日も明日もあなたと繋がっていられますように。
【Maya/マヤ by Marilyn】
Maya 「幻想」
インド仏教とヒンズー教の世界では、「幻想の女神」として存在しています。
ある日、マヤは、”自身の幻想” を創りました。この世のものは、すべて、身も心も、感覚も、想いも、幻でしかありません。
”形あるもの” は、すべて、”限りあるもの” なのです。”形なきもの” さえも。
“永遠なるもの”は、時空を超えて、存在する「魂…soul」だけです
マヤは、幻。
太陽の光と、魔法と、意志の力をエネルギーにして、生命(いのち)と生命力(生きたいと思う力)を与える女神です。
*****
「現実の世界に向いていないね 。精神界にいたら、良かったのに」
わたしは、幻かもしれない
「信じられるのは、あなたの確かな愛だけだった」幻でも、あなたを救えるでしょうか。
Maya…an illusion
【Maria Magdalena/マリア マグダレーナ(マグダラのマリア) by Junko T】
イエスが愛した聖女としてのマグダラのマリア。わたしにとっていつも側でサポートしてくれる守護女神です。
真実の愛 無条件の愛 ということを、いつも思い出させてくれます
“ただ愛する”ということ
魂が震える真実の相手を愛することに、理由なんてない
私はただ愛する
水のように深く
空のように高く
火のような情熱で抱擁し
大地のような広い心であなたを包む
闇がはれるよう
深く深く愛する
【伊邪那美/イザナミ by Eruca】
大地母神 妻神 愛を司る女神。
イザナミは、日本国生みをした夫婦神。
伊奘諾(イザナギ)と伊邪那美(イザナミ)の妻です。
イザナギとイザナミは、日本の国土を産み、たくさんの神々を産みました。しかし、火の神を生んだときに、イザナミはホトを焼きその傷が元で死んでしまい、黄泉の国へと去ってしまいます。
イザナギは哀しみ、黄泉へとイザナミを迎えに行きます。が、イザナミが姿を見るのを待ってほしいと言うのに、待ちきれずに見てしまい、その変わり果てた姿に驚き、逃げてしまいます。
イザナミは怒り、イザナギを追いかけます。2人が諍いをしているところへ菊理姫がやってきて2人の調停をして、2人が再び結ばれる日が来るまで、地上と地中に別れてその時を待つことを約束しました。
ここまでが日本の神話「古事記」「日本書紀」に記されていることです。
●イザナミの本質、体験しわかったこと●
イザナミは、黄泉へお隠れになります。そのときから、日本から母神、妻神の存在は隠れた存在となりました。
それは、男女の愛、母の愛、親子の愛、家族の愛に隔たりを作ることになりました。
愛はあるのに、妬み、疑い、不安、不信などが愛を隠してしまって、愛が何であるのかを確かに掴めない時代が長く続くことになりました。
愛に対して不信を持っていたイザナミのもとに、イザナギからの謝罪が届き、イザナミは愛する心を取り戻します。そして、イザナギと再び結ばれ地上へと戻り、子どもたちとの愛の絆も確かなものへとなりました。
地上に復活し、愛するイザナギと再び結び合い彼女の中にあった傷の全てが消えました。
傷の消えたイザナミは、愛の溢れる女神です。
イザナミは、多くの女性の母と女の両方の愛を表し、一人一人の子の魂からの幸せを望み、命を生きることを応援しています。
【Marian apparition/マリアン by Marie Madeleine】
聖母マリアさまの中でも、メキシコのグアダルーペ/Guadalupeの聖母の出現/Marian apparitionにフォーカスします。
しばらく前から私の中で、マリア的エネルギーをと声がして、今回のgoddess festivalでは、たくさんあるマリアさまのどのどこに焦点を当てようかと考えていました。
どうしても音楽は中南米やアフリカ的なほうに惹かれる。
そして旅先でマリアさまのエネルギーにふれ、帰ってきて星の声をきいたときに、メキシコのグアダルーペの不思議な伝説のひとつに出逢いました。
グアダルーペのマントに現れている星々は、出現した年の12/12冬至の星が現れているそうです。
その星々を 音符におこし 奏でられた曲があり、この曲で宇宙との繋がりを聖母の出現/Marian apparitionを感じてくださればと思っています。
●Melodía en el manto de la virgen de guadalupe
https://youtu.be/DmFFZc_LXZM
●グアダルーペ/Guadalupe〜どんな願いも叶えてくれる〜
1531年12月9日、先住民フアン・ディエゴがテペヤックの丘を歩いていると、目の前に聖母が現れる。その聖母は、「司祭のもとへ行き、この地に教会堂を建てるように伝えよ」と告げます。
しかし、ディエゴが懸命に説明しても、司祭は彼の話を一向に信じようとはせず、そんな彼のもとに再度聖母が現れ、(その時期には咲くはずのない)バラを与えるのです。
ディエゴはバラをマントに包み、再び司祭のもとへ。彼が司祭の前でマントを広げると、マントに褐色の肌を持った聖母がいくつか浮かび上がり、そのうちのひとつ、聖母の瞳を25倍に拡大してみたところ、フアン・ディエゴ・司祭・通訳の3人が描かれているのを発見。ふたつめを専門家がマントを分析した結果、「聖母を描いた染料の成分は地球上に存在しない」事が判明。
伝説が本当だとして更にもうひとつ付け加えると、あれから400年以上たった今も、マントの痛み具合が軽いのだとか。
Yemanya(Yeh-MAHN-jahまたはYeh-MAHN-jeeと発音される)は、アフリカとブラジルの海と月の女神で、Yoruba pantheonの一部であり、Yemanyaは、3人の尊敬される女性の一人です(他の2つは大谷と尾根です。)。
彼女は海を統括しており、典型的な母親で、彼女の子供に対する彼女の心配は、海ほど広大で深いものです。
彼女の数は7、色は青と白、彼女に作られた神聖なものには真珠、海水(水と海塩)、貝殻などがあり、ブラジルとサンテロ教の宗教に敬虔な支持を得ています。
12月31日の彼女のお祝いで、彼女の信者は白い服を着て海岸線に到着し、花、ろうそく、贈り物を積んだ小さなボートを海へ旅立たせます。もし、Yemanyaがあなたの希望を与えてくれたり、あなたの提供を受け入れるならば、彼女の波は小型のボートを飲み込み、もし彼女が願いを否定するならば、ボートは戻って海岸を洗うでしょう。
母親Yemanyaに来て、彼女に守られた人達は、その抱擁の水に彼らの悩みが溶けていると感じていると言われています。
先に述べたように、彼女はMother Archetypeを具現化したもので、富の提供者です。
人生を与え、地球を支える女神として、彼女は非常に寛大で献身的です。彼女は癒しを与える栄養エネルギーですが、海のように…怒ったら…彼女は怒りの中で執拗で癒しを与えることができません。
また、彼女は海に隠された秘密を保持しているので、集合的な潜在意識と古代の知恵の所有者です。彼女は繁殖儀式、女性の問題に関する儀式、保護、願望の付与のために頻繁に呼び出されます。
また時には人魚や海の波から浮かぶ美しい女性として提示されます。
【瀬織津姫/セオリツヒメ by Tae】
瀬織津姫は、祓い浄めの神様、水の神様、滝の神様、龍神、そして何より宇宙の根源神。大和朝廷朝廷が最も恐れ、古事記や日本書記によって封印されて、書物や神社から消され、歴史の闇に葬り去られた女神。
ある古神道数秘術家が「今年は平成最後の年、新しい時代は菊理媛(キクリヒメ)の働きが重要になる。でも、その前に仕事やパートナーなど、間違ったもの、合わないものとくくられていると幸せになれないので、一度ほどく必要がある」と話されていたことにインスピレーションを受け、今回のテーマに決めました。
瀬織津姫の祓い清めのエネルギーで不要な結びをほどき、良いご縁と結ばれるよう、祈りを込めて舞いたいと思います。
【天之御中主神/アメノミナカヌシノカミ by Yaprak】
古事記のいちばんはじめにタカムスヒノカミ、カムムスヒノカミと共に登場します。この三柱はなにもせず、そのまますぐにお隠れになってしまいます。
タカムスヒノカミ、カムムスヒノカミは、後の神に影響を与えながら対立や妥協、善悪の対比などをなしますが、中心にいるアメノミナカヌシノカミは徹底して無為です。何もしないどころか、そもそも一切登場してきません。
臨床心理学者の河合隼雄さんは、この、中心に無為の存在がある日本神話の特徴を「中空構造論」として、中心が空なことにより“全体”がバランスをとる美的な調和感覚と表現されています。
私はこのお話が、美しい風景としてずっと心にのこっていました。
ダンスのインスピレーションは、この河合隼雄さん(多くの著者のなかでも『神話と日本人の心』)と、『日本の神様カード』の大野百合子さんからいただきました。
*****
インスピレーションを私なりに言葉にしますと、、、
●それが在ることで周りに響く・響かないもの
・・・無為の用
●産み出し育み呑み込む巡り巡る森羅万象の風景もの
・・・循環
●善悪・上下などの二元論や対比をを超えた世界そのものの姿
もの
・・・宇宙。根源
すべてのものを見届け包みこみ、宇宙の中心で淡々とのんきにくるくるまわりつづけるエネルギーを旋回で表現したいです。
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『日本の神様カード』アメノミナカヌシノカミ からのメッセージをシェアします。
「わたしは在りてあるもの、無くてないものです。そんな小さな場所にいて、息苦しくないのですか。そこから飛び出しなさい。恐れは不要です。私のなかには、上と下、こことあちら、これとそれはないのだから。現れるものも、去り行くものも、みなわたしのなかを廻っているだけなのだから。」
※アメノミナカヌシノカミは、性別を超えた独り神(ひとりがみ)といわれていますが、水天宮にも祀られていることから、母性・子守りの女神ともいわれているので、今回の女神ショーで踊らせていただくことにしました。
※インスピレーションは私が感じたもので、挙げさせていただいた2人の著者がそのままそう仰っていたわけではありません。
【JUNO/ジュノー・ユーノー by Juno】
ローマ神話で、女性一般の守護神であり、主に結婚・出産・育児を司る。
神権を象徴する美しい王冠をかぶった荘厳な姿で描かれ、クジャクがその聖鳥。
主神ユーピテルの妻であり、最高位の女神。
ギリシャ神話のヘラにあたり、夫のユーピテルはゼウス。
美の女神アフロディーテに負けないくらいの美女だったユーノー。最高神ゼウスからの愛を、正妻にすることを条件に受け入れ、結婚。盛大に行われたこの2人の結婚式が、結婚式の始まりと言われている。
英語・ヨーロッパ言語の6月 June は、Juno に由来し、Juno の加護を期待した“June bride”が今日にも受け継がれる。
子供たちを守る母親の闘争心をあらわす「戦闘の女神」、また収穫の守護者「軍神の母」としての側面もある。
そして、美しく気高い女王・貴婦人であると同時に、嫉妬深い女性として描かれる。
女性らしい美しさとその裏がわ。
私はとにかく心(気)の強さだと感じます。
心まで美しいだけではない。
そして変わり続ける。
そこが、また美しいのでしょうか☆
【泣澤女神/ナキサワメノカミ by Mayuko】
イザナギノミコト、イザナミノミコトが日本国土を形作るとき、さまざまな神様を産み落としました。
イザナミは最後に火の神を産んだとき、その炎によって命を落としてしまいます。
「最愛の妻を、このような形で亡くすとは思わなかった」と言ってイザナギが流した涙から生まれたのが、泣澤女神(なきさわめのかみ)です。
彼女は奈良県 天香具山に降りたち、人びとが自分の中にある悲しみに気づき、涙を流すことができるよう見守っています。
“幼子は笑いたいときに思いきり笑い、泣きたいときに思いきり泣くのです。
大切な人やものを失ったとき、純粋な自分の一部が失われてしまったとき、充分に嘆いたでしょうか?
涙には素晴らしい浄化の力があります。泣澤女神はあなたとともに、涙を流してくれるでしょう。
解放された涙は大地に流れ、染み入って井戸や泉となり、再び大地に湧き出でて、人や田畑を潤します。新しい命を護り育むのです”
自分の悲しみに素直になることは、すこし勇気のいることかもしれません。
悲しみとともに、観てくれる方も何かが浄化されるような時間を、お届けできたらと思います。
【Brighit/ブリジット by Melete】
火の穂(ほのほ)
不思議な力が宿る炎
悪いものを浄化し
時には力や勇気を
時には癒しを
そしてわたしたちの内にも宿る
最下部の炎心
輝きの強い内炎
外側で完全燃焼する外炎
ひとつとして同じ姿は見せない
自然の美
自然のパワー
水(みづ)
生命の源たる水
俗なる世界と聖なる世界をつなげ
それは常に変容していく
満ちる感情
満たす共感
融合していく
豊かに美しく
「 Brighit 」
水のような流れと火のような強さを。
ブリジットは火と水の両方を司るとも言われており、その活動領域は広い女神です。
癒しからアーティスティックな能力と芸術活動のサポート、情熱を燃やすパワーと前進していく行動力や後押しなど、ブリジットの恩恵はさまざまに広がります。水の力で癒し火の力で勇気を与えます。女神ブリジットは“聖なる炎・聖なる創造の意識”、“新しい誕生と成長”“詩とヒーリングと芸術”を司るとも言われています。“女神ブリジットは春の約束。彼女のエネルギーは希望と新たな情熱、再出発、新たな門出をもたらす”。
ブリジットは女神の3側面といわれる “Maiden,Mother,Crone”のすべてを兼ねそろえています。“癒しの水の女神”“聖なる炎の女神”“豊穣の女神“ともよばれます。
強さと美が女神ブリジットの最大の恩恵です。この強さと美は天使の持つ光とはまた別に、地球・ガイアと深く結びついています。
【Slavia/スラヴィア by Nori A】
スラブの女神、スラヴィア。
アルフォンス・ミュシャ作のスラブ叙事詩より「スラヴの菩提樹の下で誓いを立てる若者たち — スラヴ民族の目覚め」に登場する占術シンボルである菩提樹に腰掛けるスラヴィア。
祖国チェコとスラブ民族の平和、統一を象徴する女神として、残りの人生をひたすら我が民族に捧げるという誓いを立てたミュシャが創造した女神。
第一次世界大戦前後、長くオーストリアなどの支配下にあったスラブ諸国の独立運動の高まりの中で描かれた作品。
伝統的な儀式にのっとって、血気盛んな半裸の青年たちに 宣誓を捧げられたスラヴィアは、さぞかしFeeling Goodだったでしょうね。。。
【Artemis/アルテミス by EL】
アルテミスは、父から与えられた弓矢を手にし、女性や子供達を強く守護し、的をはずさぬよう導きます。恐れや心配を弓矢によって解き放ち、あなたを開放します。
矢のエネルギーでたえず目標や実現させたいことに的を絞って集中できる力を与えてくれ、あなたや、あなたの愛する人すべてが守られていて安全を与えてくれます。
アルテミスは夜と魔法をつかさどり、月と森、植物や動物の豊穣や多産をしょうかんする地母神、狩の女神、森の守護神、森を徘徊する野生動物の守り神とも言われています。
ディアーナ・セレーナ・ヘカテーと同一視されることもあります。
ギリシャ神話では、ゼウスとデーメテールかペルセポネーの娘とうい説や、他に幾つか説があるようですが、ゼウスとレートーの娘という説が知られています。
太陽神アポロンと双生児で、アルテミスは月の女神とされています。
アルテミスはアポロンの妹と書いてあることも多いみたいですが、アルテミスが生まれてすぐに、アポロンが生まれるときに助産婦役を勤め自分の母を助けたので、妊婦の女神とも言われていて、妹ではなく姉という説もあります。
そして、終生処女であることを最高神ゼウスに誓ったともされています。このため妊婦の女神でもあり、処女神で、女性や子供を守護してくれる女神です。多くの女性を強姦から救ったというお話もあり女性の守護してくれます。
処女という意味は、本来「完璧な女性」という意味で、現代の意味の処女は後から書き換えられてしまった結果だそうです。
歴史的に女性に関して書き換えられてしまったことはその他沢山あるそうです。悲しいですね。
女神のソロショーを通して少しでも女性達のパワーが強いものになることを祈っています。
アルテミスにとって、熊とシカは聖なる動物とされ、その理由は、シカは角が定期的に生え変わるので、月や再生を連想させ、熊は冬眠して春再び姿をあらわすので再生を象徴し、熊は子供をかわいがることで知られているので、聖なる動物だそうです。
シャーマンの儀式には古代から鹿の角が使われていてます。
アルテミスは、大地母神としての性格も太古には強く持ち合わせていました。 それがエフェソスのアルテミス象などのたくさんの乳房(動物の睾丸であるという説も)を持った女神像があったりします。古代、狩人や、漁民もアルテミスを信仰し祈りをささげていたそうです。
ブラウロンのアルテミス神殿は、古代ギリシアの月の女神アルテミスを祀る神殿。アルテミス信仰の主要な聖地の一つです。
アルテミスは、熊との結びつきも多く、古代ギリシャでは、4年に一度「アルテミス・ブラウニア祭り」も開催されていたそうです。そこでは、アクロポリスの神域から、華やかなパレードが繰り広げられるとともに、神域内でサフラン色のローブをまとった良家の少女たち(アルクトイ=雌熊)が集団で「熊のダンス」を踊り、途中でそのローブを脱ぎ捨てる祭事が行われたそうです。
2年前のソロショーでも同じテーマ「Artemis」で踊らせていただきましたが。
私の大好きな月のサイクルにあわせた生活の中で、切っても切り離せない月の存在があり、月を司る「Artemis」は、私にとって一番しっくりくるテーマなので、私の成長とともに、また違った踊りとなって表現したいと思います。
キーワード:グラウンディング・大地の力・凛とした強い女性・切り開く力・強く生きる
ハワイに伝わる火山の女神。
炎、稲妻、ダンス、暴力←(!)などを司るとされる。美しく情熱的だが気性がの荒い女性で、嫉妬や怒りから人々を焼き尽くすとして畏怖の対象とされている。
ハワイのすべての火山活動は、彼女の感情表現であるとされている。
ペレアイホヌア(大地を食べるペレ)という別名が示す通り、彼女がひとたび怒れば、地面は唸り、火口は荒れ狂うように火を噴き、無限に流れ出る溶岩は忽ち何もかもを飲み込んでしまう。機嫌が変わりやすく、大地の破壊も創造も行うペレは、まさに予測不能。
良くも悪くも自分に正直であり、真っ直ぐな彼女が好きです。
【Mary Magdalene / マグダラのマリア by Ruhani】
無条件の愛。
愛されるための努力や美しい衣やどんなはからいも必要ありません。
もともと、すべて光であったことを思い出して、私と共にやすらいでください。
【Persephone/ペルセフォネ by Maanika】
冥界の女神、春をもたらす女神
ゼウスと豊穣の女神デメテルの娘
闇を知り、光を知る
美しく、強く、叡智を得る
ペルセフォネは冥界に連れ去られ、拒みながらも冥界にいる中で彼女の探究心が芽生えます。
豊穣・子宮のシンボルとされるザクロを渡された時には、自分が冥界の食べものであるそのザクロを口にする事で地上に実りをもたらし、叡智を得ることがわかっていたのではないでしょうか。
自らの決断で冥界での暮らしを受け入れ、地上に実りをもたらす事を選びました。
●ペルセフォネの物語●
ニュンペー(妖精)と花を摘んでいると、ハーデスに冥府へ連れ去られます。
デメテルがこの略奪をゼウスに訴えると、ゼウスも承知の略奪であったことを知り、デメテルは怒り、大地に実りをもたらすことをやめたのです。
その後、ゼウスがハーデスの元に遣いをやり、ペルセフォネは解放される事になりますが、ハーデスが差し出したザクロを ペルセフォネは空腹から数粒食べてしまいます。
冥府のものを口にした者は冥府に属するという神々の取り決めで、ペルセフォネは冥界に属する者となってしまうのですが、食べたザクロの粒の数から、一年の内数ヶ月を冥府に暮らす事になり、ハーデスの妻となりました。
デメテルはペルセフォネが冥府にいる間は、実りをやめ、ペルセフォネが地上に暮らす間は豊穣の女神デメテルの喜びが満ち溢れました。これが季節の始まりと言われています。
冥界と地上とに暮らしたペルセフォネ。
一説では、ペルセフォネは自分自身の探求の為、そして死者の魂を救う為に冥界へ降りて行ったとも言われています。
冥界へ降り、また還ってくる。。。冥界での生活に悲嘆に暮れるのではなく、女性として力強く生きたと言われています。
【Astarte/アスタルテ by Karanfil】
イシュタルやイナンナと起源を同じとする、金星を守護とした豊穣の女神です。三日月の角をつけた頭や牝牛の頭をした姿で描かれます。
フェニキア(古代地中海東海岸、シリアやレバノン辺り)の主神バアルの妻であり、天の女主人といわれています。このアスタルテは、ギリシャに渡り、アフロディーテとなります。他にもたくさんの名前を持ち、世界のいろいろ場所で信仰されていました。
キプロス島のアスタルテを奉る神殿では、宗教的な娼婦宿があり、女性達は代々聖娼として、異国人に身体を売り、または髪を剃って捧げました。
古代、女性が家長となっていた母権性社会での儀式の主な特徴は踊ることであり、何よりも重要な行為でした。その頃に思いを馳せ、パワフルな女性達と、偉大な母なる大地の女神を感じ踊りたいです。
【観音 “Kuan Yin” / クアン・イン by Soma】
”慈悲の女神”
音を観る、と書いて「観音(かんのん)」Quan Shi Yin / クァン・インまたは Kwan Yin” / クワン・インとも読まれます。
梵名を「Avalokiteśvara / avalokitasvara」
アヴァローキテーシュヴァラ/アヴァローキタスヴァラ。
この女神の名前には、“祈りの言葉を聞く者” という意味があります。
秘めたるは、純粋さ、やさしく育む愛、すべての人の願いを聞き入れる優しい力。
クアン・インは 慈愛の菩薩として、すべての人が目覚めるまでこの地球を守る と誓いを立てました。そして、生きとし生けるものの叫びに耳を傾け、それに応えます。
「慈」は苦しみを取り除きたい、とおもうこころ。「いつくしみ」「情けをかける」「母」といった意味を持つ。
「悲」は楽しみを与えてあげたいというこころ。「かなしい」という意味の他にも、「情け深い」「恵み」という意味を持つ。
熟語で見ると、「慈愛」は「深い愛情」を意味します。「大悲」という言葉は、「仏や菩薩の大きな慈悲」を意味します。「大きなかなしみ」ということではなく。。
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たくさんの観音像を見ていると、しばしば龍を従えている観音様を見かけます。龍の頭上に立っていたり、背中の上に立っていたり。
今回は、この龍とともに居る観音からインスピレーションをもらっています。
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龍はその形態から、蛇が神化したものだと言われます。
生と死を超越し、あの世とこの世を行き来するもの。自ら変化し、古い自分を手放す方法を教えてくれるもの。
「再生」「復活」「大地」「水」「生産」「豊穣」
深い叡智を体得したときのエゴや理性の「死」も象徴し、古代から「豊穣と生命力の象徴」とされています。
わたしたちのからだの中にも蛇が居ます。
会陰の奥、脊柱の最低部、第一チャクラの周りにとぐろを巻くようにして、このとてもパワフルなエネルギーは眠っています。
からだが持つ性とはまた別に、わたしたちは自分の中に女性性と男性性をあわせ持っていますが、このエネルギーは、とりわけ女性性が強いです。
この眠れる蛇が目覚めて上昇していくと、わたしたちのなかの男性性と女性性が和合して、宇宙と生命が融合し、自我と真我が次元を超えて同時存在できるそうです。(すごい!)
あらゆる変化の源で、凝縮された原初のちから。宇宙全体を動かす根源の力であり、わたしたちを育む力、偉大な母を意味する神聖な女性のエネルギー。
脱皮を繰り返して不死とされた蛇、女性の子宮、羊水あるいは精子としての水、生理の周期とリンクして満ち欠けする月、、それら再生のシンボリズムと、第一チャクラに眠るとぐろを巻いた潜在エネルギーを感じながら、観音の慈悲を踊りたいと思います。
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次はどんな女神のインスピレーションがシェアされるのでしょう。
いろんな女神達の背景や ダンサーそれぞれのインスピレーション、これからのコラムと、そして当日のGoddess Festivalも どうぞ楽しみにお待ちください☆
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更新日:2018.07.02 Monday